シルバーアクセサリーブランド アルテミスキングス ARTEMIS KINGS SILVER JEWELRY

2023/05/08 10:48




ファビュロージュ・エッグ:失われた宝石の謎に迫る

ファビュロージュ・エッグは、19世紀から20世紀初頭にかけてロシアの宝石職人ペーター・カール・ファビュロージュによって制作されました。これらの卵形の装飾品は、ロシアの皇帝たちが家族に贈るイースターギフトとして作られました。

最初のファビュロージュ・エッグは、1885年にアレクサンドル3世が皇后マリア・フョードロヴナに贈るために制作されました。このエッグは、白いエナメルで覆われた卵の中に、黄金の卵形のヨーク、さらに小さな鶏が隠されていました。これが好評だったため、アレクサンドル3世は毎年新しいデザインのエッグをファビュロージュに発注することになりました。

アレクサンドル3世の死後、息子のニコライ2世もこの伝統を引き継ぎ、母親と妻にそれぞれ贈るエッグを制作しました。ファビュロージュ・エッグは、革新的な技術や豪華な素材、驚くべきディテールで知られており、それぞれが独自のストーリーやインスピレーションを持っています。

いくつかの有名なファビュロージュ・エッグには以下のようなものがあります。

ローズ・トレビュシェ(1895年):薔薇の花をモチーフにした金のミニチュア・トレビュシェが隠されています。
ラペシュネイヤ・エッグ(1896年):エッグの中に収められた折り畳み式のミニチュア地図が特徴です。
ペルシャン・アストロラーベ(1910年):アストロラーベを模したダイヤルが中心にあり、天文学に関する知識を示しています。
バヤン・エッグ(1917年):最後に制作されたエッグで、革命前のロシアの栄華を象徴するものとされています。
残念ながら、ロシア革命の結果、ファビュロージュ・エッグは散逸してしまい、その中には行方不明になったものもあります。これらのエッグは、美術品や歴史の愛好家にとって非常に大きな価値があります。行方不明のエッグが発見されるたびに、世界中の人々が驚きと興味を持ってそのニュースを追いかけます。

例えば、2012年にアメリカのフリーマーケットで購入された金の卵が、実はファビュロージュ・エッグの1つである「サード・インペリアル・エッグ」であることが判明しました。当初は金の価値程度で売られていたこのエッグは、ファビュロージュ・エッグであることが判明した後、3300万ドルで買い取られました。

ファビュロージュ・エッグの魅力は、その美しさや緻密なディテールに加え、ロマノフ王朝という歴史的背景にも由来しています。ファビュロージュ・エッグは、皇帝たちの贅沢で洗練された趣味や、ロシア帝国の栄華を今に伝える貴重な美術品です。

現在、世界各地の美術館やコレクションで保管されているファビュロージュ・エッグは、その持ち主によって展示されることがあります。これらの展示は、ファビュロージュ・エッグの美しさや技巧を目の当たりにする貴重な機会となり、多くの人々に感動を与えています。

また、行方不明のファビュロージュ・エッグがまだ存在することから、探検家や歴史家、コレクターたちがその行方を追い求める大きな動機となっています。これらのエッグが発見されるたびに、ファビュロージュ・エッグの魅力が再び脚光を浴びることでしょう。



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